2009年12月13日

この時期と言えば

しばらく暖かい日が続いていたものの、今週にはついに冬将軍到来の声が聞こえる、島根県松江市のライトハウスライブラリーです。

さて、この時期になると、毎年学校からの見学のご依頼とか、点字を勉強したいなどのお話を多数いただきます。

小学校4年生の教科書でとりあげられているからというのが、大きいのですね。

数ある分野の中から、この福祉の分野に注目していただいて、声をかけていただけるのは、とてもありがたく、またうれしいことです。
ありがとうございます。

一方、残念に思うこともあります。
それは、あまりにも短時間の見学だったり、とりあえず点字で名前を打てるように教えて欲しい、といったご依頼の場合です。

点字は、語弊を恐れずに言えば、ただの文字で、それ自体が障害を表しているわけではありません。
全く同じ意味ではありませんが、楽譜は楽譜であって、音楽そのものではないのと同じ、とすれば、いくらか伝わるでしょうか?

なので、ただ点字を読み書きできるようになっただけでは、視覚障害をお持ちのかたを理解したことにはならないと思っています。

一方、その文字の向こうには、色々な視覚障害のかたがおられます。
小さい頃から目が不自由で盲学校で点字を勉強されてきたかた、人生半ばで目が不自由になられ、一生懸命練習して、ゆっくりだけどやっと読めるようになったというかたなど、人それぞれですね。
そうした、点字の向こうにいらっしゃる方々のことをお伝えするには、なかなか厳しい条件の場合が多いのです。。

私は以前学校現場で働いたことがありますので、学校のスケジュールがタイトであること、学校外での活動を計画実行することの大変さ、担当の先生のお力や思いあるからこそ、見学や勉強という場を作っていただけていることは、よく知っているつもりです。

逆に言えば、それだけ先生の考え方・思いが、子どもたちの学び、そしてこれからの人生を生きる基となる考え方に及ぼす影響が強いともいえます。

この分野に来て改めて思うのは、福祉の分野とは、いろんな意味で、人あっての分野だ、ということです。どんな分野もそうでしょうが、この分野は特に、奥深さ、割り切れなさを持っているように思います。

なので、見学や点字学習が短い時間の中で進むことで、人が見えないものになっている場合は、どんなことをつかんでくださったかなと、少し残念に思います。

そうしたことをお伝えするのが、視覚障害や盲ろうをお持ちの方、そして私たちの役割だと思います。

先生方に、そうした色々をお伝えして、この分野をよりよく知っていただけるようにできたらと思う、ここ最近でした。

posted by ライトハウスライブラリー at 20:58| 日々のライトハウスライブラリー